<ガイドライン・学校生活管理指導表などは電子図書館から、閲覧・ダウンロードできます>
近年、児童生徒を取り巻く生活環境の変化や疾病構造の変化などに伴い、児童生徒におけるアレルギー疾患の増加が指摘されています。
アレルギー疾患には、気管支喘息(以下「ぜん息」という。)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎、食物アレルギー、アナフィラキシーなど多様な疾患が含まれます。これらの疾患は、長期にわたり管理を要する側面があるとともに、場合によっては生命に関わるという側面もあり、学校における教育指導に当たって、細心の注意を払いながら取り組むことが求められます。そのためには、各教職員がこれらの疾患の特性についての正しい知識をもつとともに、教育および生活指導の上で留意すべき点を認識しておく必要があります。
文部科学省の中央教育審議会の答申では「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体としての取組を進めるための方策について」の中で、アレルギー疾患などの児童生徒の現代的健康課題に対応した学校保健の在り方が重要なテーマとして位置づけられています。
文部科学省は、関係省庁や関係団体の協力を得て、教職員などの学校関係者がアレルギー疾患について正しい知識をもって児童生徒に対応することができるよう、アトピー性皮膚炎・ぜん息に関するパンフレットを作成し各学校に配布する他、『アレルギー疾患に関する調査研究報告書』を発行しています。この報告書は、アレルギー疾患を有する児童生徒に対して、学校における教育指導の一層の充実を図る観点から児童生徒のアレルギー疾患の実態及び学校における取組の現状を把握した上で有効な対応方策を検討するため、有識者からなる「アレルギー疾患に関する調査研究委員会」において、児童生徒におけるアレルギー疾患についての総合的な調査として実施した平成16 年から平成17 年にかけて全国的な実態調査の調査研究結果です。この報告書によると、全国の公立小、中、高等学校に通う児童生徒のアレルギー疾患の有病率は最も高い値9.2%の「アレルギー鼻炎」でした。学校には多くのアレルギー疾患の児童生徒が在籍しています。
これらを踏まえ、今後さらにアレルギー疾患の児童生徒への取組を推進するために、「学校生活管理指導表」と主治医・保護者向けのしおりが示されました。また具体的な学校での対応指針として、『学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン』が発行されました。
これら『学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイ ドライン』等のアレルギーに関する資料は、当サイトの、データボックスでも紹介しています。「学校生活管理指導表」と主治医・保護者向けのしおりはダウンロード、『学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン』は閲覧・ダウンロードができます。