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学校欠席者情報収集システムの活用事例(島根県・中学校)

学校欠席者情報収集システムの活用事例(茨城県)学校欠席者情報収集システムの活用事例(島根県)学校における「学校欠席者情報収集システム」の入力および活用について

学校感染症等情報収集システム委員会委員
中学校 養護教諭 松井浩美

<日常の入力> 

<1> 朝礼時に学級担任が「健康観察」を実施し、欠席者・体調不良者を「健康観察簿」に記入する。

<2> 生徒の保健委員もしくは担任が「健康観察簿」を保健室へ提出する。

<3> 養護教諭が「健康観察簿」に記入された学級ごとの欠席者数をシステムに入力し、校内および近隣の状況をチェックする(本市では、市教委の指導で午前11時までに各校が入力するようになっている)。

*トップページで教育委員会、保健所からの「お知らせ」を確認:感染症の流行状況等の特記事項

*各学級の欠席者数を症状別に入力し、校内の各学級、学校全体のグラフで増減を確認

*「参照」ボタンで、アラート(患者急増時に黄色、赤で表示される)の確認

*「地域の状況」ボタンで、リアルタイムの近隣の中学校区、市内全域、県内状況の確認(下図)

<4> 感染症の発生時、発熱や消化器症状(腹痛、下痢、嘔吐)による欠席の増加時は、担任や管理職との情報共有をする。

本校は生徒数約700名(学級数22)の学校ですが、日々の入力と上記の確認は5分程度で行うことができ、日課としての負担はありません

 

<結果の活用>

<1> 週報や月報が作成できるため、欠席情報について職員会で数値的根拠に基づいた資料提供ができる。また、過去に遡ったグラフ作成が可能であり、前年度の流行時期に合わせた注意喚起をする。

<2> 欠席者増加時をはじめインフルエンザや感染性胃腸炎の発生時に早期の情報提供をする。

<3> 各学校で登録したパスワード入力で、教職員は誰でも閲覧可能。練習試合や遠征先の学校の地域の状況を確認することができる。(資料1(PDFへリンクします))

<4> 流行状況グラフを使用して、「保健だより」で保健指導をする。
流行シーズン前(PDFへリンクします)流行最盛期(PDFへリンクします)

 

<活用によるメリット>

「地域の状況」の表示例

<1> 毎日入力することで、自校および地域の欠席者情報に日々関心をもち感染症流行の有事に備えることができる。

<2> 教職員間で日々情報共有ができ、危機管理に役立つ。

<3> 異常の早期発見につながり、感染症発生時に迅速な対応を行うことができる。

<4> 流行時には学校医への自動的なメール送信があり、校医との情報共有に役立つ。

 
掲載日時:2015/01/22