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学校欠席者情報収集システムの活用事例(栃木県・中学校)

学校欠席者情報収集システムの活用事例(栃木県)学校欠席者情報収集システムを導入して可能になったこと

栃木県那須塩原市立箒根中学校
養護教諭 白井 百代

1 これまでの感染症流行状況の把握

1)市内の情報把握

養護教諭間の情報交換や、市教育委員会からの情報提供、新聞発表など。

2)市外・県内・全国の情報把握

インターネットや新聞・ニュースなど。

→日々の業務の中で感染症の情報を正確に、リアルタイムで把握することが難しかった。

3)システム導入前の取り組み

システム導入前は、中学区校内の小学校と感染症の流行状況を確認するため、報告様式を作成し、小学校から毎日FAXで欠席者・出席停止者数を中学校宛に送信してもらい、集計したものをFAXで返送していた。罹患者推移のグラフはEXCELで作成していた。

→ 情報を把握することは、対策として大変有効であると感じていたが、連絡・集計・グラフ作成は負担も大きいと感じていた。

2 学校欠席者情報収集システム導入後に感じているメリットと活用

1)疾病別に罹患者数が分かり、何がどの地区で流行しているか、欠席者数入力という日常業務だけで、全国や県内、市内各地区の情報をリアルタイムで把握できる。

→  <1> 校内の打ち合わせや会議で、最新の情報を提供することが可能。

<2> 市内・県内の罹患者数を示して資料を作成し、啓発できる。

<3> 大会や練習試合などの前に、顧問に流行状況を伝えることができる。

<4> 校内で感染者が出る前に、前向き給食・マスクの着用など感染対策をとれる。

2)日々の入力をするだけで様々なグラフや統計データなどに資料を手に入れることができる。

→  <1> 視覚的な資料を作成することが容易になった。

<2> 自分で作成すると時間がかかる資料も、簡単な操作で取得できる。また、必要に応じて、保健だよりなどへ掲載することができる。

3)システム導入後の取り組み

(1)感染症流行情報を校内に掲示

教室前2カ所・職員玄関(来校者向け)・職員室前・保健室前の計5カ所に感染症流行情報を掲示。目を引くために、地図アラートをカラーで載せた。保健だよりでは伝えきれないタイムリーな情報と、生徒・教職員・来校者に気をつけてほしいことだけに絞って掲載した。
[感染症流行情報PDFへリンクします]

中学生は部活動や塾などで他地区の生徒と接することも多いため、学区ごとに色塗りされて一目で分かる地図アラートの活用の機会がとても多い。

※地図アラートは、右クリック→「画像を保存」で簡単に保存することができる。

(2)保健だよりでの啓発

生徒だけでなく、保護者への啓発の機会と捉え、感染症対策の情報を定期的に掲載。文字だけでなく、グラフや画像を活用することでより分かりやすくなると感じている。
[保健だよりのPDFへリンクします]

<1> 職員玄関横の来校者名簿の前
職員玄関横の来校者名簿の前

<2> 保健室前の壁
保健室前の壁

<3> <4> 水道前にある教室付近の掲示板(2か所)・・・目の前に水道があります。
水道前にある教室付近の掲示板(2か所)・・・目の前に水道があります。

<5> 職員室前の掲示板
職員室前の掲示板
 
感染症流行情報H270205


保健だより
 
掲載日時:2015/03/04