[01] 【プールの保健指導は定期健診を基】 | [02] 【職員会議で共通理解】 |
[03] 【プールカードの活用】 | [04] 【衛生管理は学校薬剤師との連携】 |
[05] 【プール参加の判断】 | [06] 【備えあってさらに万全を―心肺蘇生法、AED―】 |
[07] 【紫外線対策とゴーグル使用】 | [08] 【腰洗い槽、洗眼について】 |
[09] 【多い更衣室でのけが、みずいぼの話】 |
衛生管理は学校薬剤師との連携で
並木 では、プールの管理面でプール開始前から配慮している部分はどうでしょう。
富永 体育主任などは、施設で危険がないか、コースロープのチェック、プールサイドの亀裂、事前に施設の状況のチェックをしています。養護の先生の場合は、トイレの衛生面など把握していただいています。
並木 特に今年は震災もありましたし、安全という面でも設備点検は重要ですね。
永田 どの学校でもプールのトイレはその時だけしか使いませんので、清掃は大変です。また、プールサイドが老朽化していると、コンクリートがざらざらしていて、皮膚が柔らかくなっているので、プールサイドではビーチサンダルを履いている学校もあります。当然見学する生徒もいますので、プールサイドにはテントを張ります。学校薬剤師の先生がプールの水質検査のほか、日陰場所、コースロープの置き位置や清掃用具の取り揃えなどプール指導の時期が始まる前に来ていただき、指導をしてくださいます。
並木 学校薬剤師さんも関わっていただくというのは重要ですね。
富永 思い出したのですが、プール指導が開始される6月ごろというのは、樹木から毛虫が発生する時期で、指導時期になる前に樹木に対して薬剤散布するのですが、その時期が遅れてプールサイドや水の中に薬剤が入ってしまうといけないわけですし、プールサイドの近くに樹木がある場合は、剪定もやらないといけません。毛虫が風などで飛ばされてくる場合があって、毛虫の被害が何件かありました。水の中で死んだ毛虫の毛が散って皮膚が弱い児童などはそれに触れてかぶれたりもします。なので、そういうことがないように気を遣うところです。
並木 プールを新しく作る際には、毛虫が集まるような木や落ち葉で排水溝が詰まってしまうような落葉樹とかは最初からプールの近くに植えないという配慮が必要ですね。