第2回「プール時の保健指導・管理」

腰洗い槽、洗眼について

並木 ほかにはなにかありますか。

富永 三年目になる養護の先生に聞いたのですが、一つはプールの後の洗眼でどこまですればいいかわからないとか、腰洗い槽の使用はどうなのかなどがあいまいでわからないと言っていました。

永田 本校でも腰洗い槽は使っています。ただ、アトピーの生徒や、塩素系のアレルギーの生徒もいるので、その辺については全員にではなく個々の実情にあわせて対応しています。

並木 腰洗い槽については、一般のプールはつかわない、学校の場合はケースバイケースでの対応ということのようです。

永田 プールの水が井水については腰洗い槽を使うようにと明記されています。

富永 何年か前ですが小学校では6割くらいはつかわないというデータがありました。

永田 それは遊泳用プールが使わなくなった時に数が増えたので、その時には静岡県内の一部の自治体も腰洗い槽を温水シャワーに切り替えたところがあります。

並木 設備として、あの冷たい水のシャワーでは子どもたちにうまく使わせられなくて、温水にすると喜んでシャワーにしたというシステムの転換は大事な視点だと思います。、安易に腰洗い槽をやめると衛生管理の面で問題があるようです。一般のプールは塩素濃度が高いけれど、学校はそれほど高くしていないので、一般のプールと同じ考え方をする必要はないのではないでしょうか。腰洗い槽をなくすのであれば、シャワーを徹底する。可能であれば温水になればすごくいいことだと思います。今後に期待したいですね。洗眼についても冊子*に書いてありますがその点はどうでしょう。

富永 指導の面では、一連に項目になっています。眼科の先生がいうように強い水流で洗えば眼に傷をつけることもあるのでしょうが。

永田 中学校は小学生の時から慣れていますので、案外違和感なく使っています。それでどうにかなったというのは、聞いたことはありません。

並木 眼科の先生に聞きましたら、問題があるのは洗っている時間が3,40秒ということでした。けれど実際、学校ではそんな長い時間洗っていませんよね。せいぜい10秒程度ですね 

永田 眼をぱちぱちさせたくらいで終わりますからね。

並木 その程度の時間で、最初に水を出しておけば、子どもたちが洗眼をしたからといって強い水流にはならないでしょう。障害が起こりえないだろうという見解でした。

富永 小学校では、先生が最初から水を出しておきます。

永田 この冊子*にも短時間でって書いてありますよね。