第2回「プール時の保健指導・管理」

多い更衣室でのけが、みずいぼの話

並木 では、最後に一言ずつ何かありますでしょうか。

富永 安全面で、最近、どこのプールでも更衣室に扉がついていますが、内開きが多くて、中から着替えるところを見られないように勢いよく扉を閉めてしまって、指を挟んだという事例があります。なので、更衣室の入り口には暖簾を下げて、中を見えないようにして開け閉めをあまりしないようにしています。

並木 その辺の配慮も必要ですね。

永田 ドアで足を挟むこととかもありますね。

富永 極力けがをしないようにする配慮が大切ですね。特にプールでは。

並木 永田先生はいかがでしょう。

永田 小学校だと水いぼをどうするか、小児科の先生は、年齢が経つにしたがって消えるものですし、取るときにはけっこう子どもは痛いそうです。でも、どんな本をみても水いぼはプールに入らないと書いてあります。でも、小児科の先生によると、水いぼでうつるのは、ビート版で抱えた時に刷れて、それでうつっていくということでした。ですので、ビート板を使う時は、自分専用のビート板を持つ、それとタオル等の貸し借りをしない。すると感染はほとんどないという話でした。でも、みずいぼは泳げない、病院へ行くとなっていて困る場合があります。

並木 ありがとうございました。本日は、みなさん、いろいろ工夫をしておられるなと感じました。学校でのプール指導は教職員のほかに、学校医、学校歯科医、学校薬剤師三師のご協力もいただいて、子どもたちの大好きなプールの授業が事故もなく楽しい思いでとともにこの夏を終えることを願っています。本日は貴重なお話をありがとうございました。