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眼科健診・耳鼻科健診の実際
K 眼科健診は結膜しか診ないですか。眼位は診ませんか。
C 結膜、眼位とも診ます。
K 校医さんにもよりますけれども、だいたい感染性の疾患に注意が行きがちですよね。でも眼位の問題は重要なんです。あれは両眼視の機能を診ていて、ものが立体的に見えているかどうかを確認しているんですね。これはあまり年齢が大きくなると治療が出来ないんです。特に小さい子は遠視の問題が重要ですし。ただ眼位を診るにはやはりちょっと時間がかさむのですよね。その兼ね合いは難しいところです。
B 私は、斜視の子が増えているような気がするんです。本校のような小規模校で1割いるかいないかくらいの確率です。小さい学年だと無意識のうちに調整をするので気づきにくいといいますね。
K こんどテレビゲーム機で3Dが出るじゃないですか。あれはまだ立体視の機能ができていない小さい子には勧められないという話もあります。就学時健診で視力を測るのは、早くに遠視を発見するためだということも言われてますし、低年齢のうちの眼科健診は大切だと思います。
B 本校にも遠視で、それ以上視力が伸びないという子が数人いるんですけれども、立体視ができないのでやはり保護者の方が3Dはかわいそうで見せられないと言っていました。
K 耳鼻科の健診はどうですか。私が大規模校にいた時、児童数が900人くらいだったんですけれども、あまりに人数が多いので、耳鼻科の先生に隔年でお願いしますといわれて、毎年1、3、5年しか実施しないということがありましたね。
A うちの学校では耳鼻科健診は抽出で行っています。保健調査票から抽出した子だけ健診を受けさせます。あるいは保健便りで不安のある方は申し出るようにお知らせしたりしています。うちは耳鼻科の先生は時間をかけて丁寧に診てくださる先生なので、いつも50人くらいでお願いしています。かかりつけ医を持っていない子や明らかに症状のある子は必ず受けさせるようにはしていますが、全員というわけにはいかないんです。
K どんな形で行うかということは学校と校医さんに任されているんですね。
B 本校は、1、3、5年生対象で行っています。
C 本校は2、4、6年生は全員、1、3、5年生は抽出でやっています。
K やはり校医さんが掛け持ちでたくさんの学校を抱えていることが原因なんでしょうね。その上、校医さんの気持ちとしては、院外に出て仕事をするのはできるだけこの日にまとめてしまおうという事情があるのかもしれないですね。